HEART ver.Lumiale

「恋をすると、女の子はここが痛いんです。あなたを想うと、きゅっと締め付けられて」

そう言ってあなたは私の胸元にそっと手を置く。
そこは体の中心。体全体に暖かな命を送り出す、心臓の上。
命の、中心・・・。

「実は・・・私もなのです」
そう言って、アンジェリークの小さな手に私の手を重ねる。
彼女の手の温かさが、私の胸から伝わる。
温もりだけでなく、心までもが私にとけ込んでくるよう。

新たな宇宙の女王に相応しい、優しさに満ち溢れた慈愛の心。
内奥から湧き出る大いなる優しさ。
それらが静流のように、私の心にも伝わってくる。

そっと私はあなたの手をとり、あなたの体を私の胸に引き寄せる。
ぴったりと体を寄り添わせ、誰よりも愛しいあなたをこの腕で抱き締める。
華奢なあなたの体が壊れてしまうといけないから。
そっと、柔らかく抱き締める。

ああ、どうかこの体の震えがあなたに伝わりませんように。
愛するあなたを腕に抱く、この喜びの鼓動が伝わりませんように。
どうか、この短い夜の間だけ、私の腕の中にいてくれますように。

ふと、首を巡らせて私を見つめるあなた。
目と目が合い、満足したように微笑む。
星々の瞬きをそのまま写し取ったように、あなたの大きな瞳が眩しく輝く。
ああ。やはり私はあなたの光に捕らわれてしまったのですね。
きっと、あなたの輝きなくしては、私はいられないのでしょう。
あなたは私の、導きの光。

あなたがいるだけで、私は変われる。
争いが嫌いというだけで戦うことから逃げてきた、私の目を真実へと向けてくれる。
今は、個人のレベルで好き嫌いを言っている場合ではない、と。

「私も、あなたを想うと胸が痛みます」

それは、誰よりもあなたを愛している証拠。
この命に代えても、あなたをお守りしたいという気持ちの表れ。

「ずっと、そばにいさせて下さい」

あなただけに聞こえるように、耳元でそっと囁く。
夜の空気に溶けていかないように。
あなたの心に、私の決意と願いの言葉がしっかり届くように。

私の全てをかけて、あなたのために戦いましょう。
たとえ、この願いがわがままであったとしても。

少しだけ、あなたを抱く腕に力を込める。柔らかな肌の温もりがいっそう近くなる。

暁の太陽が昇れば、また私たちは戦いに赴く。
幾多の困難が待ち構えている明日の前に、どうか今だけは、あなたのそばにいさせて下さい。
この宇宙とあなたのために、私は剣となりましょう。
鋭き刃となり、お守りしましょう。
平和が訪れる、その時まで。


アリオスと同じシチュエーションで書いてしまいました(照笑)
やっぱり、リュミエール様は切ない感じで語っていただきたいという、作者のエゴですね。
もう、まるっきりドリーム入ってます・・・。
でも、この切なさを出すのに今回はとても苦労しました。
何度もCDを聴いて、設定画集のイラストを見て、メッセージ集も読んで。

ああ、やっぱりリュミエール様は素敵です・・・。